食品ロスの削減に取組みましょう

食品ロスとは

食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。

日本では、年間約646万トンもの食品が廃棄されており、日本人一人当たりに換算すると、毎日お茶碗1杯分(約139g)のごはんを捨てていることになります。

食品ロスの約半分は一般家庭から

食品ロスは、食品メーカーや卸、小売店、飲食店、家庭など、「食べる」ことに関係する様々な場所で発生しています。

家庭から出る食品ロスはおよそ半数を占めており、年間約289万トンに上ります。

その理由の多くは、鮮度の低下や腐敗、カビの発生、賞味期限や消費期限が過ぎたことなどが挙げられます。

家庭から出される生ごみの中には、手つかずの食品が2割もあり、さらにそのうちの4分の1は賞味期限前にもかかわらず捨てられているものです。

そのほか、調理の際に野菜の皮剥きや肉の脂身を取り除くなど、食べられる部分を過剰に捨てていることも食品ロスの原因になっています。

日本は、多くの食糧を外国からの輸入に頼っていながら、こうした「もったいない」状況が同時に発生しているのです。

食品ロスを減らす工夫

買い物の工夫

  • こまめに在庫を確認する    
  • 買い物メモを活用する
  • バラ売り、少量パックを利用する
  • 食品の期限表示を正しく理解する

値段が安いからといって食材を買い過ぎたり、在庫があるのを忘れて同じ食材を買ってしまったりすることは、使い切れずに食材を腐らせてしまう原因になります。

そのような無駄を防ぐためにも、買い物の前には食品の在庫を確認し、買い物メモを活用するなどして、必要なものだけを買うようにしましょう。

また、買ったものは使い切れるよう、必要な量に応じた買い物を心がけましょう。

料理の工夫

  • 残っている食材から使う
  • 余ったものは有効活用する
  • 野菜や果物の皮は厚剥きしない
  • 食材は丸ごと使い切る

食べ残しなどを減らすために、料理は食べられる量だけつくるようにしましょう。食べ切れずに残ってしまった場合は冷蔵庫に保存し、早めに食べましょう。

また、中途半端に残ったら別の料理に活用するなど、食べ切る工夫をしてみましょう。

保存の工夫

  • 余ったら小分けにして冷凍
  • 冷蔵庫内を見やすく整理
  • 冷蔵庫の機能を上手く利用する

使い切れなかった食材や食べ切れなかったおかずなどは、よく使う量に小分けして冷凍保存しておくと、冷凍しやすく解凍しやすいので使いやすくなります。

また、使い忘れを防ぐために、賞味期限の短いものは目に付きやすい手前に保存するなど、冷蔵庫内を見やすく整理しておきましょう。

開封日や冷凍日をラベルに記入して貼り付けておくなどしておけば、賞味期限や消費期限を把握しやすくなります。

冷蔵庫の保存場所を上手に活用しましょう
  • ブロック肉、魚の切り身などは、マイナス3度くらいでわずかに凍らせる「パーシャル室」へ
  • スライス肉、豆腐などは、0度に保たれた「チルド室」へ
  • 野菜、果物などは、「野菜室」へ

外食時の工夫

  • 小盛メニューがあれば利用する
  • 料理を注文する際にボリュームを確認し、「食べ切れないかも」と思ったら「少なめにできますか?」とお願いする
  • セットメニューの中に食べられない物があれば、注文の際に、あらかじめそれを抜いてもらう
30(さんまる)・10(いちまる)運動

30(さんまる)・10(いちまる)運動とは、宴会時における食べ残しを減らすための運動です。

乾杯後30分間とお開き前の10分間は、自分の席で料理を楽しみ、「もったいない」を心がけて食品ロスの削減に取り組みましょう。

消費期限と賞味期限

加工食品には、「賞味期限」と「消費期限」があります。

この違いを正しく理解し、まだ食べられる食品を不用意に捨ててしまわないように心がけましょう。

消費期限

品質の劣化が早い食品に表示されている「食べても安全な期限」のため、それを超えたものは食べないほうが安全です。

賞味期限

品質の劣化が比較的遅い食品に表示されている「おいしく食べられる期限」であり、それを超えてもすぐに食べられなくなるわけではありません。

賞味期限を超えた食品については、見た目や臭いなどで判断しましょう。

食品ロス削減への取組

食品関連事業者も、過剰在庫や返品等によって発生する食品ロスの削減に向けて動き出しています。

消費者の皆様も、食品ロスの削減にご協力をよろしくお願いします。

この記事に関するお問い合わせ先

生活福祉部生活環境課
〒671-1592 兵庫県揖保郡太子町鵤280番地1
電話番号 079-277-1015
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