令和4年度吉福西遺跡発掘調査について
令和4年5月末から7月中旬まで実施しておりました、吉福西遺跡の調査の現在の状況や成果について、お知らせしています。
速報展示を行いました
7月中旬に現地での調査を終了した吉福西遺跡の発掘調査について、現在わかっていることや、出土した資料をもとに、速報展示を行いました。
展示について

期間
令和4年7月30日(土曜日)から令和4年9月16日(金曜日)まで(予定)
時間
(月曜日から金曜日)午前8時から午後6時15分
(土曜日・日曜日・祝日)午前8時から午後5時15分
場所
太子町庁舎1階情報ギャラリー(詳しくは下記のリンクをご参照ください)
地元説明会を開催しました
令和4年7月3日(日曜日)、地域のみなさまと関係者を対象に、吉福西遺跡発掘調査の地元説明会を吉福水源地で開催しました。説明会当日のようすをご紹介します。
説明会資料
説明会当日の資料はこちらからダウンロードください。
吉福西遺跡発掘調査_地元説明会資料(PDF:3.1MB) (PDFファイル: 3.2MB)
説明会のようす

今回の吉福西遺跡の調査では、平安時代のころと考えられる建物(掘立柱建物)とその建物の近くで土器を用いた祭りをおこなった跡や、鎌倉時代以降に畑を作っていた跡が見つかりました。さらには、数多くの土器をはじめとして、現代の牛乳ビンから弥生時代の石包丁まで幅広い時代の品々が出土しました。

今回の調査成果の目玉として、建物跡を示す柱穴の近くで出土した平安時代ころの土器(須恵器)の壺が、その壺の周囲に南・北と東の3方位に石が配置された状態で見つかりました。 この土器と石などが配置された遺構(土器埋納遺構)について、建物の建設に伴う地鎮のおまつりか、土地の区画設定に伴うまじないか、複数の可能性があり、この遺構の性格を慎重に調べていく必要があります。 わずか140平方メートルの範囲の調査にもかかわらず、吉福西遺跡には、太子町の歴史を紐解くための手がかりや新たな謎にあふれており、説明会に来られた皆さんは、熱心に説明に耳を傾け、生の遺跡・発掘現場を体感しておられました。
この記事に関するお問い合わせ先
社会教育課文化財係
〒671-1561 兵庫県揖保郡太子町鵤1310番地1(歴史資料館内)
電話:079-277-5100
ファックス:079-276-6800
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