木造十二神将立像

木造十二神将立像(午神)

木造十二神将立像(午神) 斑鳩寺蔵

十二神将は、どんな病気でも治してくれる薬師如来さまの手足となって働く、仏教の神さまです。どの神さまも鎧をまとい、怒った顔をしてこわそうですが、頭の上にいる十二支の動物はかわいくて、ほっこりしますね。

奈良東大寺南大門の仁王様と同じ、慶派の仏師たちが作ったもので、今にも動き出しそうにリアルです。手に持っていた剣や鉾などが失われてしまっているから、何だか踊っているみたいですね。

元は松尾の西の山中にあった楽々山(ささやま)円勝寺に祀られていましたが、戦国時代に火事で焼けた斑鳩寺を再興するときに、移されました。その後、台風でお堂が倒壊する被害にあい、4体が失われましたが、残る8体は、国の重要文化財に指定されています。

斑鳩寺の聖宝殿に安置・展示しています。

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