子どもの消費者トラブル(平成27年4月号)

情報通信サービスや通信機器の普及により、インターネット通販における子どものトラブルが多くなっています。子どもが当事者となるトラブルと注意点について紹介します。

オンラインゲームで高額請求

事例

無料のゲームならと中学生の息子に自分のスマートフォンを貸したところ、クレジットカード会社から高額の請求書が届いた。

アドバイス

利用者は未成年者です。ゲーム会社に未成年者契約の取消をするために、経緯を書いた書面を出します。また、クレジットカード会社に支払いの停止を申し出ることで、契約が取消となる場合があります。クレジットカード会社からの請求書などを用意して、早めに消費生活相談窓口に相談しましょう。 この事例では、子どもが親に無断でクレジットカードを使用していました。大人のクレジットカードや携帯端末を無断で使用し、高額な被害に遭うトラブルが多く発生しています。子どもにオンラインゲームを利用させるときは利用のルールを決めましょう。また、大人にはクレジットカードの管理を徹底することが求められます。

海外サイトのネット通販

事例

パソコンで探した通販ショップでブランドのブーツを購入し、代金を振り込んだが、待ってもブーツが届かない。通販ショップのホームページは閉鎖され、サイト運営業者にメールをしたが、返信がない。

アドバイス

サイト運営業者の住所や電話番号が分からなければ、連絡が取れません。さらに、一度振り込んだお金を取り戻すことは難しくなります。警察に被害届を出しましょう。 商品の安さに惹かれ、海外のサイトを利用してトラブルに遭う被害が急増しています。購入前に事業者の所在地や電話番号、評価などをしっかり確認することが大切です。サイト内の日本語が不自然な場合は特に注意してください。

アダルトサイトからの請求

事例

パソコンで無料と表示のあったアダルトサイトに進んだら、突然登録完了となり、18万円の請求画面が出た。画面が消えなかったのでサイト運営業者に電話したところ、利用規約に記載があるので料金を支払うように言われた。インターネットでトラブルを解決してくれる相談窓口を見つけて電話をかけたら、「アダルトサイトとの契約は成立している。3万円を支払ったら解決してあげる。」と言われた。信用してもいいか。

アドバイス

有料の契約をしたつもりはないので、アダルトサイト業者との契約は成立していません。絶対にお金は支払わず、無視をしてください。サイト業者に電話をかけているので、再度業者から電話がかかってくるかもしれません。着信拒否をすることをお勧めします。請求画面が貼り付いて消えない場合は、IPA(情報処理推進機構)のホームページを参考にしてください。 さらに、インターネットで調べて見つけた探偵事務所や消費者窓口に相談したところ、被害を救済すると言って契約を迫られる場合があります。被害の救済には弁護士の資格が必要です。こういった二次被害にも注意してください。 性別・年代を問わず相談が多いトラブルです。インターネットを使用できる端末は携帯電話やパソコンだけでなく、ゲーム機や音楽プレイヤーなど多岐にわたります。子どもに携帯電話などを利用させる場合は、フィルタリングや保護者のロック機能を活用してください。

まとめ

子どものインターネットにおけるトラブルを防ぐためには、携帯電話やパソコン、ゲーム機などの通信機器の使用について家庭内でルールを決め、正しい使い方ができるよう大人が見守る必要があります。トラブルに遭われた際は、消費生活相談窓口にまずご相談ください。

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