斑鳩寺 その3
斑鳩寺聖徳殿、講堂
仁王門を入ると、左手(西)に聖徳殿、正面に講堂があります。
聖徳殿は、聖徳太子がみずからお作りになられたと伝えられる、秘仏の聖徳太子十六歳孝養像(髪を植えた裸の像に、お着物を着せた像)を安置しています。天文10年(1541)の大火の10年後に再建された太子堂を、寛文5年(1665)に建て替えたもので(前殿)、現在はその背後に、三層の屋根を持つ八角円堂(中殿・後殿)が造り足され、前殿は兵庫県指定文化財、中・後殿は国の登録文化財になっています。
講堂は、天文の大火の後、弘治2年(1556)に再建された建物を、明和年中(1764~72)に建て替えたもので、太子町指定文化財になっています。釈迦如来(中央)・薬師如来(向かって右)・如意輪観(左)の3尊の丈六仏(坐像なので高さ3m余ですが、お立ちになると身長約4.8mになります。いずれも国重要文化財)が安置されています。日頃は扉の奥に秘されていますが、春と夏の会式(2月22・23日、8月21・22日)には扉が開かれ、お姿を拝見することができます。丈六仏が3体が並ぶ様は、まことに壮観です。

聖徳殿
聖徳太子がみずからお作りになられたという、秘仏の聖徳太子十六歳孝養像を安置する。前殿は兵庫県指定文化財、中殿・後殿は国登録文化財。

講堂
国重要文化財の3体の丈六仏(釈迦如来・薬師如来・如意輪観音)を安置する。堂内いっぱいに、3体の丈六仏が並ぶ様は壮観。