聖徳太子の投げ石 その3

お太子さんの投げ石には、このような昔話が伝えられています。

むかし、聖徳太子が、推古天皇からこの地をいただき、やって来たところ、ここには広山の神さまがおられて、

「ここは私の土地です。明け渡すことはできません。」

といいました。しかし、太子が強く要求したところ、広山の神さまは、

「仕方ありません。それでは、あの山(檀特山・だんとくさん)の上から石を投てください。その石が落ちた範囲の土地をお譲りましょう。」
といいました。

太子は、山の上で、大きな岩を差し上げると、エイヤーと投げました。大岩はビューンとうなりを上げて新舞子の沖まで飛んでいきました。それが今、「投石(なげし)」呼ばれている岩礁です。

それを見た広山の神さまは、びっくり仰天!これでは土地をみんな取られてしまうと、「お願いですから、どうか小石を指ではじいてください。」
といいました。

太子は、小石をたもとに拾い集めて、一つずつ手のひらにのせて、指先ではじき、その落ちた範囲の土地をもらいました。

その石が、今、太子の投げ石とか、はじき石と呼ばれている石です。

(その1)(その2)で紹介したものの外にも、このようにお太子さんが投げた(はじいた)という石が、いくつか知られています。その一つが、松ヶ下の投げ石。江戸時代後期の絵図にも、「太子なげ岩」と記されています。この石のあった田んぼは後に工場になり、その時に地の隅に動かされましたが、今も大切にされています。

松ヶ下の投げ石

松ヶ下の投げ石(太子投げ岩)

松ヶ下の投げ石の地図

 松ヶ下の投げ石は、総合公園テニスコートの東にある工場の少し東に、南へ入る道がありますので、その道を南に山際まで行き、山すそを少し西へ入ったところにあります。

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